臨床と研究の狭間空間

整形外科医で某国立大学の大学院で研究をしています。大学院生という立場からのブログです。

学会について

2019-06-18記載
 
こんばんわ。鋼の整形外科医です。
先週は発表の為、学会参加してきました。
一般の方は「学会って何してんの?」と思う方も多いかと思います。
正式には学術集会と言いますが
「ウチの施設ではこういった治療をしています」
「先日、こういう珍しい症例を経験しました」
「新しい方法を見つけました」
などなど、最新の知見を提示し、それを学ぶ場であります。
また、教育研修講演で国内の有名な先生が教育的な分かりやすい授業に似た講演をしてくださることも多く、若手医師にとっては非常に勉強になる場です。
でもね、タダじゃないんですよ・・・
これが高い!
参加費だけで2万円ほどすることもけっこう多く、交通費も当然別なので・・・¥
勤務医時代は、病院ごとで補助のルールが決まっており
「発表すれば交通費出す」
「年〇回なら出す」
などの補助は非常にありがたかったです。
え、なんで過去形かって?
今の大学院生という身分では1円たりとも出ないんですよ・・・
先日行ったJOSKASという学会は札幌で開催だったので、宿泊(2泊)+往復で約75000円ほど・・・
参加費や諸費用でほぼ10万円です・・・
金銭的に苦しくなるのが分かっているのになぜ参加するのか・・・
医師として演題を出す=発表するということが大事だからです。
どう大事か
ブログ主が整形外科専攻になったばかりで、一度も研究会などで発表をしたことが無かった時に、指導医から言われた言葉
「鋼君は部活でサッカーをしていたらしいね。
 日々の診療が部活で言う練習や、練習試合だよ。
 でも、それでは自分がこんなことができるという証明にならない。
 公式戦で結果を残すことが大事なんだ。それが学会発表なんだ」
もの凄く納得してしまい、どんなにショボいことでも発表してやろうとしばらく躍起になってました(笑)
(卒年が若い時は許されますが、今となってはある程度の発表をしないといけませんけどね。)
業績を残すために発表する
すればするほどお金が無くなっていく
この無くなったお金に関係なく税金は我々を苦しめる
世知辛い世の中です・・・